入学式

2022年4月初め末っ子の入学式があった。

話は中学時代、不登校で学業もできず、口先ばっかりほざいている末っ子であり、何か所かのクリニックにも通うなり相談するなりしたが、結局のところは改善せず。小学生時代からなにかしら問題を起こしてある意味有名人…拗れた人間。。ADHD、LD障害、自閉症スペクトラムなど様々な言葉があり、「周りが見守って、理解してあげましょう」なんて綺麗ごとをよく耳にする。
社会ではそんなの結局のところ、出世なんかするわけもなく、巧く言いながら離れるのに。

一言で”発達障害”と診断するのはなかなか難しく、診断が付いたらまだまし。やはり幅があるので”その傾向が強い”と言う表現の方も大勢いる(私はニアリーと呼ぶことが多い)。 まぁ普通の人っての判断基準も難しいが、こんな拗れたまたは拗れかかっている人は今の大人にも多いと思う 。うまく表現ができない、伝えるのが苦手、コミュニケーションが取れない。距離感が分からない。できるでいないの範囲も様々な人が多いが、概ね問題を抱えている人が多い。

そんな”傾向が強い”彼が、高校へと進学となる。当然内申書が低く、普通科など受けれる場所も限られる。そこで彼がヒットしたのはバイクであった。

熊本県立矢部高等学校

この学校は県立でありながら、地方からの生徒の受け入れを行っており、普通科・林業科・食農科の3科がある。そのうえでクラブ活動として2輪競技部が存在する高等学校である。
しかも一般の生徒でも、バイク通学OK(2年生以上)と言う、今では非常に珍しい環境です。まぁ交通網が非常に悪いってのも問題であるのだろうけど、なかなか珍しい。その様な学校を、自身が選択した。

初めて学校に行き、地域を感じ、地元民の人柄、学校の雰囲気等々…なんというのだろうか?非常にアットホームである。
全校生徒が少ないせいもあるのだろうけど、生徒と教師の距離感をあえて短くするように配慮され、 親しいのだが礼節は弁え マンツーマンに近い指導を行っている。都会では難しいが、このような教育体制が面白いと思った。
バイク通学もOKとは言いつつ、安全指導の高さ、矢部高生と一目でわかるプレートで周囲も目を光らせている。
寮ではNPO法人の方が親切かつフットワーク軽く対応されており、寮生の自主性を尊び上手く指導されて非常に安心。
もし、こんな学校に興味がある親御さんが居れば是非にお勧めたいと思う。